2011年3月9日水曜日

トレンドマイクロ爆発しろっ! 容量無制限オンラインストレージサービスSafeSyncがぐだぐだで開始3ヶ月で早くも終了

サービス終了のお知らせ
ニュースリリース - 2011/3/9 | トレンドマイクロについて : トレンドマイクロ

あまりにもふざけている。月単位ではなく年単位の契約をしておいて最小契約期間である1年はおろかたった3ヶ月でサービス終了とはひどすぎる。完全にトレンドマイクロのアンチ粘着になってしまったと自覚があるんで、偏向な意見になってしまってるだろうが、不満と怒りをまとめてエントリーを上げておく。

オンラインストレージサービスの終了に伴うもろもろ

大容量のオンラインストレージサービスは魅力的だが、サービス終了時やより良いサービスが現れたときの移行コストを考えると預けてしまった大量のデータを一旦引きとって一時的にでも増設したローカルのHDD等に蓄えてやらないといけないので危険だ。考えればすぐ分かることだけど、実際に今回直面してみて実感した。
私は900GB程度のデータをアップロードしていて、そのうち700GBぐらいが同期バックアップだったので200GBぐらいのデータを引き上げなくてはならなかった。データの重要度としては無くなってしまってもいい微妙なものだったけど、一応取り戻しておこうとしたが例によって転送速度制限があるため2週間近くかかってしまった。
似たような感覚がブログとかフォトアルバム系サイトとかでも言えると思う。ブログを過去の思い出として残しておくような使い方をしてたりするとサービス移行時に新サービス用にデータをコンバートしてやったりとか、あるいは今までのエントリーを泣く泣く捨てるか・・・そういう意味でこの手のオンラインサービスはデータのインポートとエクスポートがしっかりしている事が重要に思えた。
あまりにも対応が悪かったために、もう契約をやめてやる!データをHDDに入れて送り返せ!っていうむちゃくちゃなクレームメールを送ってみたが、返事はそのような対応は致しかねます。だった。まぁそうだよな
でも、データ引き上げを迅速に行うためにもそういう有料オプションってあってもいいんじゃないか?と思った
例えばローカルのHDDがクラッシュして、すぐにデータを復旧したい!って時に1万円でデータ入りHDDを郵送しますってサービスがあったら使ってしまうかもしれない。

詐欺くさい宣伝

「容量無制限」これを全面に打ち出し広告を打って「無制限男の使い方はこれだっ!」みたいに煽っておいて後から「100GB以上アップロードしているユーザーは帯域制限ね」とか追いつめられてとち狂ったとしか思えない対応。
そもそも、最初容量無制限を謳っておいてFAQにまで「Q.ドライブの容量表示が1.5TBとなってますが容量無制限ですか?A.無制限です」のような事を書いておきつつ実際に1.5TBを超えて保存ができずクレームを入れないと容量が増えない状況がどうかしている。まったくテストをしていなかったのか、そもそも1.5TB使われる事を想定していなかったのか・・・
あげくサーバーの調子が過負荷で悪くなってくると焦ったように帯域制限。それも告知と同時行うというヒドイ対応。携帯の通信量定額の帯域制限ですら告知から実施までに数ヶ月あるというのに、年単位の契約を強いているこのサービスで告知即日に実施とかありえない。

専用クライアントソフトのよかった探し

・・・無いね。なんであそこまでヒドイ出来でサービスを開始してしまったのだろうか?
実感したことは無いが、「SafeSyncその後わかったこと - やねうらお-よっちゃんイカ「いいこと思いついた。お前、俺の胴体に餅米詰めろ」」 こちらのサイトによるとバイナリの差分アップロードに対応をしているらしい。このエントリーを呼んだときは「へぇ~」って思ったが、それ以上にあちこちがバグだらけのクソ仕様で最悪だった

同期でファイルが消されるらしい
これは、運用方法が「元データ」->「別PCにミラーしたデータ」->「SafeSync」という運用をしていたのでSafeSyncクライアントによって「別PCにミラーしたデータ」が消されたとしても定期バックアップで「元データ」から「別PCにミラーしたデータ」が上書きされるため消されても気づかなかったというのが正しいかも。某フレンドはTwitterでファイルが次々ゴミ箱にっ!と騒いでいたが、なんしろ動作が当初から怪しかった

同期フォルダの削除不可
一番最初のSafeSyncクライアントはバグがあって、一度同期フォルダに設定してしまうと解除できないバグがあった。64BitOS限定でのバグだったようだが、その程度のテストもせずにリリースしたのかとあきれた。解除するにはどうすればいい?と質問するも「一度アンインストールしてからもう一度インストールして下さい」というなんともマヌケが回答。思えばこの時点でこのサービスに見切りを付けるべきだったのかもしれない・・・でもまぁサービスが改善されると信じてもう少し使ってみようと思ったのが間違いだった、トレンドマイクロを信じちゃいけなかった

使用メモリとCPU
このソフトがアフォみたいにメモリ等のリソースを消費する。同期対象にしているファイルの数に応じて線形的にメモリ消費量が上がっていくみたいで、500MBとかメモリを常時消費している状態が続いてた。起動直後も同期が取れているのかチェックするのにCPUが少し昔の物だったりすると半日ぐらいかかったりするし、その間CPUとメモリをガリガリ消費する。もう何をやっているんだか・・・早々にサブマシンにデータを移して、そっちから動機をしていたから体感でストレスを感じることが少なかったが、メインマシンで同期しているユーザーはさぞかしマシンスペックが落ちた状態で悲しい目にあっていたことだろう

explorer.exeへのフリーズ攻撃
なんというか、オンラインストレージドライブの仕組みがダメダメでキャッシュも直前に使った1GBみたいなキャッシュの仕方ができず「ファイルサイズが○MB以下のファイルをすべてローカルにキャッシュ」とかいう意味の分からない設定しかない。あげく、大容量ファイルの例えば映像ファイルがあるフォルダをWindows7で開いたりするとWindows7はそのドライブがローカルファイルだと思っているのでサムネイルを作って映像の再生時間を自動的に調べ始めたりするんだが、実際はオンラインにあるファイルなのですぐにはアクセスが終わらずExplorerがフリーズしたようになる。しかもSafeSyncクライアントはファイルのランダムアクセスに対応していないみたいで、ファイルのオープンリクエストが発生するとそのリクエストをロックしてバックグラウンドでダウンロードをはじめ、ダウンロードが終わってからファイルのオープンを受理するように動いているみたい。なので映像ファイルのヘッダ数MBを読み込むのに映像ファイル全体の数GBのダウンロードをまた無くてはいけなくて、しかもその間Explorerが固まる。なんだこのクソ仕様は?
ExplorerからSafeSyncドライブにアクセスするのはPCを不安定にするだけなので、ファイルの移動等はコマンドラインからやることで回避してた・・・

ぐだぐだの対応

これらの不満点に対するトレンドマイクロ側の対応がいちいち腹がたつ。公式リリースによる障害報告や謝罪文等が少なく、こっそりFAQが追加されててまるで最初からそうだよ?という印象を与えかねない感じでサービスを改悪していく。あげく、公式リリースによる帯域制限告知も実施とほぼ同時。しかもその対応にバグがあったのか、全くファイルのアップロードが出来なくなり、それに対する障害報告もナシ。容量無制限が怪しくなり始めると広告から「容量無制限」というデカデカとした文字を削除し「無制限男」だかの何百GBもデータを使いそうな使い方の紹介記事を削除。そして、本日トドメの新規契約を停止と同時のサービス終了告知。もう本当にヒドイ!その上、サービス終了告知と実質値上げ&容量制限版SafeSyncサービスの発表の案内メールの金額表記が1万円誤植というぐだぐだぶり・・・もうトレンドマイクロは駄目だ。それなりに名の通った会社なので最低限のサービスは提供してくれるのかと思ったが、まるっきりだめ。今後一切信用はしない。

反省

タダの物や安いものには罠がある・・・まさにその通りだった。普通に考えてこの価格でサービスが提供できるわけ無いのにある程度名前の通った企業がサービスを開始したので何かやっていける仕組みがあるのかと思ったんだが・・・単に見通しが甘いダメな企業だったってだけだった。なんというか、今回は見る目がなかった・・・

この返金騒動の2週間前ぐらいに「こんな価格で無制限とかできるわけないだろ?なに信じちゃってるんだよ!プギャー」って言われて目が覚めた。早々に退却準備(アップしたデータの回収)をしながら返金手続きをしてたところにサービス終了のお知らせが来たので、まぁまだよかったのかな?と・・・返金手続きはすでに成立してるはず(これでゴネ出したら本当に起こるぞ!)
今回は祭りに参加したということで、あきらめてすっぱり忘れよう・・・さてさて、次は何に手を出すかな?Pogoplugってどうなんだろ?

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