2015年2月22日日曜日

TOYOTA 86 初期型にクルーズコントロールを追加してみた

日帰りスキーなんかで片道300kmとかを運転していると、行きはいいんだけど帰りがスキーで酷使した足でアクセルをずーっと踏み続けてるのが地味につらい時があったり・・・
スピードもこの車簡単に加速していくんでついついオーバー気味になってしまう、オートクルーズをつけておけば常に制限速度ピッタシとかで走る速度の微調整をしなくてすむかも?
あと、クルーズコントロール中は急な加減速はできないので燃費改善とかにもなるかな?
てか、次のマイナーチェンジで公式にクルーズコントロールつくじゃないかっ!旧型にもつけておいてよっ!(トヨタ、スポーツカー「86」を2度目の一部改良。4月8日発売 - Car Watch

などなど、色々思惑があってつけてみることにしました。

じゃーーーん

コントロールレバーもいわゆるメーカー純正品と同等のものです。
今回取り付けたのは社外品のクルーズコントロールではなくて、レバーを配線するだけというもの。
この86/BRZという車種はもともとECU自体に機能があって海外輸出モデルではクルーズコントロールって付いてるんですよね。
国内では機能はあるがインターフェースであるレバー部分だけが取り外されて売られてるような形になってるみたいです。

なので、メーター自体は何も変更してませんがクルーズコントロールのランプがしっかりあってレバーつなげてボタン押せば点灯する。
機能自体は完全に純正の物なんで安心感が違います。

取り付け


というわけで、取り付けはこちらの商品を販売している「赤池カーコミュニケーツシステムズ(赤池CCS)」さんにお願いしました。
カーナビやカーオーディオなんかの配線とかは自分でやったりしてたんですが
エアバッグがついてるハンドルを外したり、アクセルやブレーキといった運転に関わる部分に配線を行うので素人がやる領域ではないかなーと思ってプロに依頼です。

プロがやると手際がよくてすごく簡単に見える。あっというまにハンドルのカバーが外れた

バッテリーを外して5分ほどするとエアバッグへの電力が完全に断たれて機能しなくなるので、ちょっと待ってから取り外し。

ハンドルは安全上、簡単なねじ止めだけで止まってるわけではないそうです。ナットを外した後、力を入れてぐりぐりと引っ張ると少しずつ外れていく。
最後外れる瞬間にゴンとハンドルがすっぽ抜けることがあるので軽くナットを締めた状態で外した方がいいらしい。

あとは純正のレバーを取り付けて、というか純正レバーが取り付けられるようにねじ穴が最初からピッタシの位置に空いている。
本当に部品を取り外した状態で販売しているんだなーという感じだった。
んで完成。

使用感

というわけで、沼津からの帰り東名高速でさっそく2時間ほど使って帰ってきました。
マニュアル車でアクセルやブレーキなど本当に素直に反応してくれる車だったので、クルーズコントロールをONにするとすごく違和感あります。
小さい頃、自転車の補助輪を外すために練習してた時に後ろから自転車をぐいぐい押してもらってた記憶が急に蘇りましたw

当初のもくろみ通り、速度維持はすごく楽です。全体の車の流れよりちょっと、ほんの1,2km/hぐらい遅いぐらいで設定しておくと車間距離をだいぶとった状態で流れについていける感じ。前が空いてるので後ろの車からはバンバン抜かれていきますが、追い越し車線をふさがないようにしてあげればいいかなと思います。

追い越し車線がすいてるときは、クルーズコントロールで設定できる最大速度110km/hをセットしてビューンと走ることもできます。自分で走ってると上り坂下り坂、カーブなどいろんな要因で速度が変わってしまったりして油断してると30kmオーバーとかになって速度違反で痛い目を見たりする可能性があるのでちらちらスピードメーターを見ては速度調整をしないといけなかったですが、クルコン使えば速度を完全に維持。そういったことに気を使うことなく完全に定速で走れます。

追い抜き時の一時的な加速などは普通にアクセルを踏めば加速していきます。クルーズコントロールがセットされているからといってアクセルが効かなくなるわけではないです。クルーズコントロール側で速度維持するために必要なアクセル踏みこみ量とユーザーがアクセルペダルを踏み込んでいる量で大きい入力の方が採用されて加速していく感じです。
なので、上り坂とかでクルコンが割とアクセルを踏み込んでいる時は、アクセルペダルをちょっと踏んでも全く変化がないです。

アクセルペダルを踏んで一時的に加速したあと、ペダルを離すとアクセルペダルを踏み込む前に設定してあった速度までエンジンブレーキによって徐々に減速していきその速度が維持される状態が復活します。
なので、シチュエーションとしては高速で100km/hで走行車線を走ってる時に90km/hでゆっくり走ってるトラックが居て、追い抜き自体はスムーズに行いたいので100km/hよりは速度をだして追い越したいと思ったら、少しアクセルを踏んで加速、追い抜き後アクセルを戻すと100km/hの速度にもどって走り続ける状態に復帰。という感じです。

クルーズコントロール中の速度調整についてですが、速度アップ側は思ってたぐらいのクイックさで反応してくれます。6速で走行中であれば1秒で3km/hぐらいは加速してそうです。110km/hにセットされた状態で速度アップレバーを入れ続けると110km/hを超えて速度がどんどんアップしていきます。説明によればリミッターがかかる190km/hまで加速できるそうです。ただ、その速度設定は一時的なものでしかなく速度アップレバーを元に戻すとクルーズコントロールが設定できる最大速度の110km/hに戻ります。

逆に減速側ですがこちらは反応悪いです。前の車が減速したなーと思ってレバーを減速にいれてもほぼ間に合わないです。本当に些細な差を調整するのにしか使えなさそう。減速側もレバー操作で行いたいのであれば、クルーズコントロールをキャンセルしてアクセルOFFのエンジンブレーキがかかってる状態で減速を行い望む速度になったら再度クルーズコントロールをSETというやり方がよさそうだった。
仮にその時に減速しすぎてしまっても加速側のコントロールはわりとクイックなので調整できるし

渋滞中のクルーズコントロールについて。これは全く使い物にならないです。まず設定速度が40km/hからなので渋滞自体が流れる渋滞でないとそもそも機能をONにできないですし、流れる渋滞ってまず速度が一定じゃない。回りに車も多いので変な速度に設定しておいて行かれると後ろの車が迷惑しますし、ここは普通に運転するしかないです。この辺は自動運転技術のほうが解決してくれそうかな?渋滞の運転は面倒で楽しくないので自動化してほしいですね。

一般道でのクルーズコントロールについて。これも使い物にはならないです。同じく設定速度が40km/hなので幹線道路で安定して速度が60km/hぐらい出せないと使いずらい。使ったとしても信号なんかでたびたび止まったりするのでそのたびにクルコンOFF、加速、セット、調整、OFFを繰り返す。これなら普通にアクセルペダル踏んだほうが楽です。

燃費について、とりあえず沼津から厚木まで高速を走ってリッター17.2kmでした。途中渋滞とかもあったので若干落ちましたが、普通に運転しているのとここはそう変わらない。ビューンと燃費を気にせず飛ばしてる感じで高速を走ると大体リッター13km/hぐらい。時速80~100km/hあたりを維持する走りをするとリッター17kmぐらいなので、ロングドライブでまったり運転するときは速度ですぎなどを気にせず燃費も気を使って走ってる時と同程度のものがでるという感じでした。普段から車間距離はわりととっててエンジンブレーキで速度調整してブレーキはあまり踏まない運転をしてるのでクルーズコントロールにしても変化がなかったみたいです。

安全機能として。クラッチ、ブレーキを使うと自動的に機能がOFFになります。ブレーキはまぁ自動で加速しているのと逆の意思の操作ですので感覚的にわかるかと思いますが、クラッチの方は5速でクルコンセットしたあと6速にシフトチェンジするとOFFになるので注意。ちゃんとクルコンセット前に6速にいれておきましょう。
(追記で)車両の挙動が乱れた時に介入してくるVSCという機能がありますが、こちらが作動した際もクルーズコントロールはOFFになるようです。この辺の連携もしっかりとれてるあたりがさすが純正品という感じでしょうか。

っと、気づいたら長文になってましたがクルーズコントロール面白いです。高速道路をよく長距離走る人はあると楽ちんになります。ただ走る楽しさは薄れてしまうので、86みたいなスポーツカーには要らないのかもしれませんね。ドライブでは使わないけど旅行では使う。みたいなその時々の気分で切り替えるといいかもしれません。

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