というわけで、2巻読み終わりました。1巻の最後があんな終わり方をして続きがすごい気になってすぐに読み始めたんだけど・・・あれ?これ短編集じゃんorz
そんな失望感から、しばらく読むまでに間を空けてしまいましたが改めて読んでみると、これはこれで面白い!なんというか、MMORPG、というよりオンラインRPGの仕組みとかがわかってる人が書いてるなぁ~という感じでネタがいちいち本当にありそうな設定で面白い。
以下ネタバレ感想で・・・
黒の騎士
レア職種ビーストテイマーシリカとのお話。誤って使い魔を死なせてしまったシリカにキリトが手を貸して使い魔を復活させるレアアイテムをとりに行くといったあらすじ。とりあえずキリト強すぎw 1巻が攻略組トッププレイヤーたちの話で物語のメインシナリオ的な話で高レベルのレアスキルがばんばん飛び交う激しい戦いだったけど、今回はそのハイレベルなキリトが低層階に降りてきてるのでもはや無双状態。そんなハイレベルプレーヤーとパーティを組んだ一般プレイヤーからの視点が描かれてて面白い。というか、この感覚知ってる・・・ モーハンとかFFとかですでにほとんどのクエストをクリアしてしまったプレーヤーに連れられて突いたら反撃で殺されてしまうようなフィールドでパワーレベリングしたりレアアイテムをとりに行ったり・・巨大モンスターにボコボコ殴られてもまったく減らないHPバーを眺めながら すげーなーなんて思ったり・・・まさに同じシチュエーションが思い出されて不思議な感じだ。話がひと段落付いたところで(終わり)って・・・えぇちょっと続きが気になるよ!このあとなんかなかったの!?短編集だからそうなんだろうけど結構サックリと終わっちゃった。
最初読み始めたころ1巻の続きじゃないのか!?とか思ってた自分が早くも短編集になってる2巻にはまってる・・・
心の温度
今度は、アスナのフレンドの鍛冶スキルマスターをしたリズベッドのお話。(おそらく)アスナの紹介で鍛冶屋に訪れたキリトが二刀流のソードスキルのためにもう一本の強い剣を作るべく一緒にレア素材を狩りに行くといったあらすじ。こっちの話はキリトもてすぎw っていうかキリトはビーターの一匹狼気取ってる割にはなんか女性プレーヤーとペアでパーティ組みすぎじゃね?wこっちの話も基本はキリト無双で、ドラゴン相手ににレア素材狩りとかすごくありそうな設定。オンラインゲームの醍醐味だよね、こういうレアアイテム狩りって。
朝露の少女
次はイレギュラーな少女プレイヤーにまつわる話。というか次から次へとよく設定やらアイディアがありますね。どれもありそうな設定だけどちゃんと面白いし。中層階の森で記憶喪失の少女プレイヤーと出会うが、なんかおかしい。システム的にありえないことが起きるけど自分たちをパパママと呼んでくれる少女プレイヤーの知り合いを探すべく低層階まで降りてくるがそこで事件に巻き込まれ少女が覚醒!実はSAOをサポートするために作られたAIキャラクタでしたという話。
覚醒して巨大な規格外のソードを振り回す少女・・・なんか萌えるね!俺の好きな展開だ。というか結局AIとかロボットのキャラが好きなんだろ!俺はw
ここでのAIは他の作品とちがって通信を介してのみコミュニケーションを取れるMMORPGという環境なのでインターフェース越しの相手がAIか生身の人間かは区別が付きにくく、よりキャラクタの人間味を出しやすくしてる気がする。オフラインではない軽い付き合いにおいて相手が人間かどうかはさほど重要じゃないんじゃないか?「twitterでずっと仲良くしていた人がbotだった」なんて話があったが、楽しく話ができてるならそれで十分な気がする。相手がぼっとだとやっぱり下に見てしまうんだろうか、遊ばれてる・・・とか無駄な時間をすごさせられたとか感じるんだろうな。でも、そのうちゲームの通信対戦の相手がサクラボットだったりする時代がきたりしないかな?そこはユーザーを疑心暗鬼にさせてはいけないんだろうか・・・
ボットだとわかっていて対戦で負けると頭にくるが、最近のCPUプレイヤーはそのゲームの中級プレイヤー以上の実力を持ってることが多いし動きもいわゆるCPU的な超反射での対応をするアルゴリズムな動きをするものも減ってきて十分に人間相手と同じ楽しみが得られるレベルにきてる気がする。
正直相当やりこんでいないゲームなら相手が人かボットかを隠された状態でプレイしたらきっと判別付かないと思う。それなら相手プレーヤーに負けたときの悔しさ、勝った時のうれしさは相手がボットか人間かにかかわらず得ることができるんじゃ?それともボットを打ち負かしたとしても悔しがる様を想像できない時点でだめなんだろうか・・・
気づけば脱線して長文になってしまったw まぁいつもこの手のAIキャラクタが出てくる話が出てくるとこんなことを考えてます。
赤鼻のトナカイ
最後に本編というか1巻でもたびたび出てきた「月夜の黒猫団」にまつわるエピソードで締められてた。キリトがかかわってしまったがために全滅してしまった・・・といってもキリトはそんなに悪くないとは思うんだが本人は罪悪感があって、そこに飛び込んできた死者を蘇生させられるというレアアイテムの話を聞きつけがむしゃらにがんばるという話。死闘の末にボスをソロで倒し蘇生アイテムを手に入れるが結局死後10秒ほどしか蘇生させることができないレアアイテムで絶望してるところに。時限式の遺言メッセージがギルドメンバーから届くという話で、なんか普通に泣けてきたんだが・・・
なんというか、MMORPGってトッププレイヤーにもそうじゃない中層プレイヤーたちにもそれぞれドラマがあるよね。一人用のRPGでは作られたシナリオで盛り上がって楽しむ感じだけどMMORPGはプレイヤー個々が人間であるがための不確定要素が多く・・・なに当たり前のことを言ってるんだろw
それにしても死後10秒しか蘇生チャンスがないってのはゲームとしてはどうなんだ?1時間とかじゃないのか・・・アクションゲームじゃないんだし・・・アクションゲームじゃないよな?MMORPGだしサクサク死ぬような感じではないだろう。戦闘中の死亡は戦闘後にペナルティを払ってタウンワープか指定時間内に蘇生というのが一般的かと思ったんだが。そういやボーダーブレイクは死亡後数秒以内に修理すると復活できたっけ?でも、あれはサクサク死ぬゲームだしな
でもまぁこのゲームの死のペナルティはでかいというか死だから10秒間でも蘇生できるならそれですごい効果なのか。そもそも蘇生アイテム自体がすごいレア設定だし・・・てかこんな使われる頻度の低いレアアイテムとか実装したくないぞ!死亡エフェクト中に使用で復活とかどうすんだよ?キャラモデルは崩壊済みだぞ?光エフェクトでごまかして生成しなおすのか?
というわけで、気づけばどの話も楽しく読んでしまいました。3巻はどうなるのかな?1巻の続きが掲載されるんだろうか?というか、あの1巻の終わり方からどう続けても1巻分の話にはならない気がするんだが・・・んん~気になるぞー早く続きが読みたい!
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